(1958年/9分)
二人の男が森で狩りをしていた。お腹がすいてきたところで、ちょうどレストランを見つける。店に入ってみると、部屋を進むたびに貼り紙がしてあり、男たちに様々な注文をつけてくる。
(1959年/9分)
池に落ちたありは、葉を落としてくれたはとのおかげで助かった。別の日、ありは鉄砲ではとを狙う猟師を見つける。ありは猟師の足をつねって追い払い、はとに恩返しをする。
(1959年/12分)
おいしいパンに感動した5匹の動物が、パン作りに挑戦。畑を作り、麦を植えて育てる大変な仕事を、最後までしんぼう強くやり通したのは…。忍耐と協力、勤勉の尊さを伝える作品。
(1959年/12分)
鳥やどんぐりたちが楽しく遊ぶ山で、ある日、山火事が起きた。こざるはいつも遊んでいたブランコを持って逃げる。山の仲間たちはがけに追いつめられるが、こざるはブランコを使って逃げようと思いつく。
(1959年/27分)
おじいさんのギターが、花売りの娘の美しい心に応えて、ひとりでに鳴り出した。ふしぎなギターを取り合う人々に巻き込まれ、壊れてしまうギター。娘の涙で元に戻ると、ギターの音楽に合わせて、仲直りした人々が踊りだす。
(1960年/9分)
都会にあこがれているいなかねずみの元へ、まちねずみからの手紙が届いた。汽車に乗って都会に出てきたいなかねずみだが、そのめまぐるしさに疲れ、結局は静かで平和ないなかへと帰っていく。
昭和35年度教育映画祭文部大臣賞
(1960年/11分)
正月に食べる餅を買うために、爺様は雪の降る中、かさを売りに出かけた。一つも売れずに家に帰る途中で、爺様は地蔵を見つけ、かさをかぶせてやった。その夜、爺様と婆様が寝ていると、なにやら歌声が聞こえてくる。
(1960年/8分)
きたかぜとたいようは、旅人の着ているものをぬがせるかどうか、という力くらべをすることに。強い風を吹きつけるきたかぜと、あたたかい光をそそぐたいよう。はたして、力くらべに勝ったのは…。
(1960年/14分)
貧しいけれど心優しい老夫婦のくつやで、ふしぎなことが起こる。材料の皮を用意して寝ると、翌朝にはくつができているのである。ある晩、老夫婦が寝ずに待っていると、こびとたちが歌いながらやってきた。
(1960年/14分)
農夫にこき使われていた年老いたろばは、仕事をやめて町へと向かう。途中で出会ったいぬ、ねこ、にわとりと一緒に歩くうち、大泥棒の家へとたどりついた。4匹は協力して、泥棒たちを驚かせる作戦を考える。
西独逸映画祭入賞
(1961年/27分)
おじいさんとおばあさんは、竹から生まれた姫を「かぐや姫」と名づけて、大切に育てた。姫の美しさは評判となり、家には多くの求婚者がおとずれるが、姫は全て断ってしまう。やがて満月の夜、月から迎えの車がやってきた。
昭和36年度教育映画祭文部大臣賞
(1961年/15分)
かもを一日一羽ずつ捕まえていた、かもとり名人のごんべえ。ある日、たくさんのかもを捕まえようとしたところ、かもに連れられて遠くの村まで飛ばされてしまう。反省したごんべえは、やはり一日に一羽ずつ捕まえることにした。
(1962年/15分)
夏の間、せっせと食べ物を集めるありたちを見て笑っていたきりぎりす。しかし、冬になると食べ物がなくなり、暖かそうなありたちの家をながめながら、過去の自分の態度を反省する。
(1962年/11分)
お昼ごはんのおむすびを、うっかりねずみの穴に落としてしまったおじいさん。楽しげな歌声に誘われて穴に落ちたおじいさんは、ねずみたちに大歓迎される。その様子を見て、となりのおじいさんも穴に落ちてみるが…。
(1963年/19分)
ゴーシュは楽団でセロを弾く係。演奏会まであと幾日もないのに、うまく弾くことができないでいる。ある晩、家でセロの練習をしていると、ドアをノックする音が聞こえてくる。やってきたのは、トマトを抱えたネコだった。
(1963年/13分)
仲間から慕われていた白い象には、目の不自由な母がいた。ある日、王様の希望で白い象は捕まえられてしまう。しかし、母が心配でえさを食べない白い象を、心優しい王様は森へ帰してやることにした。
(1964年/18分)
見た目のせいで怖がられている赤おには、村人と仲良くしたいと思っていた。そんな赤おにのために、青おには自分が悪役となって、村人に「赤おには優しいおにだ」と信じさせる。やがて、赤おにが青おにの家を訪ねると…。
(1965年/18分)
雪深い山奥に住むおじいさんが、ある日わなにかかった鶴を助けた。その夜、つうという娘が家を訪れる。つうはおばあさんを手伝って、とても美しい布を織ったが、その姿はひどくやつれてしまっていた。
教育映画祭文部大臣賞
(1966年/10分)
裁縫をしていたおばあさんのもとに、男がめがねを売りにきた。良く見えるめがねを一つ買うと、今度はけがをした少女が訪ねてくる。傷の手当てをしたあと、めがねを通して少女の姿を見ると、そこには美しい蝶の姿があった。
(1966年/18分)
乙丸があぶをわらにしばって歩いていると、通りかかった若宮があぶをほしがり、みかんと交換する。みかんを持って歩いていると、のどが渇いた旅の女の人と出会い、みかんをきれいな布と交換する。次に出会ったのは…。
昭和41年度教育映画祭文部大臣賞
(1967年/15分)
ハンスがパンを作ろうとしたところ、北風に大事な小麦粉を飛ばされてしまった。小麦粉を取り返すため北風のもとに向かうと、北風はおわびに不思議なテーブルかけをくれる。しかし、宿屋でにせものとすりかえられてしまい…。
(1967年/18分)
大晦日の寒い日、少女は町へマッチを売りに出かける。夜になってもマッチは売れず、「売れないうちは帰ってくるな」と言われた少女は家に帰ることもできない。寒さのあまりマッチをすると、暖かい暖炉やごちそうの幻が見えた。
(1968年/18分)
山で狩りをする弟の山ひこと、海で釣りをする兄の海ひこ。ある日、山ひこは海ひこの大事な釣り針をなくしてしまった。山ひこは海の底の国まで行き、どうにか釣り針を見つける。しかし、帰ってみると、村は荒れ果てていた。
(1968年/18分)
アヒルの卵から次々に顔を出す黄色いヒナたち。最後の一羽だけは灰色で、どこへ行ってもみにくいといじめられる。一羽で群れを離れ、やがて春がきた。アヒルの子が水面をのぞきこむと、そこには美しい白鳥の姿があった。
(1969年/21分)
動物村のヤギ村長が大ニュースをもってきた。動物村にも電車が通り、道路も広くなるという。村がにぎやかになることを喜んだみんなだが、次々に交通事故が起こり、規則が作られることになる。
教育映画祭文部大臣賞
(1969年/11分)
遠い昔、インドのお姫様が、きれいな声で歌う金色の鹿の夢を見た。王様の出したおふれを見て、少年は山の中にわなを仕掛ける。しかし、わなにかかった鹿が仲間のためにとった行いを見て、少年は鹿を逃がすことにした。
第24回都教育映画コンクール銀賞
(1970年/18分)
スイカを売り歩いていた彦一は、お城の前で家老の忠エ門に出会う。無理難題を言う隣の国からの使者に困り果て、知恵のある者を探していたのだ。彦一は、スイカを全部買ってもらう約束で、忠エ門に協力することにした。
(1971年/10分)
もうすぐ幼稚園に通うまこちゃん、うさぎのピコと一緒に、道路を歩くときにはどんなことに気をつけたらよいかを学習していく。アニメと実写の融合で、幼児が楽しく、分かりやすく、交通ルールを学べる作品。
(1972年/22分)
王様は美しい声で鳴くナイチンゲールを大切にしていたが、宝石で作られた小鳥を贈られると、ナイチンゲールのことを忘れてしまう。しかし、病気で倒れた王様を死神から救ったのは、ナイチンゲールの歌声だった。
(1972年/18分)
桃から生まれたももたろうは、おじいさんとおばあさんに育てられ、たくましい子どもに成長した。ある日、村を荒らした鬼を倒すため、犬、猿、雉をお供に連れ、鬼が島を目指して旅に出る。
(1973年/18分)
水をくみにきて井戸に落ちてしまった女の子は、パンやりんごの木、おばあさんを助け、素敵な贈り物をもらって帰る。それを見た姉は自分も井戸に落ちるが、悪い行いのせいで贈り物をもらえず、自らの行いを反省する。
(1974年/18分)
おばあさんは、おじいさんのすずめが大切な糊をなめたのに腹を立て、その舌を切る。いなくなったすずめを心配したおじいさんは、すずめに会いに行って歓迎された。それを見たおばあさんはすずめの国に向かうが…。
(1974年/20分)
人魚の末娘は、地上の王子を慕い、魔女の薬で人間の姿になった。しかし、王子は隣国の王女と結婚してしまう。魔女との約束でにんぎょひめの体は海の泡になるが、その純粋な心は消えずに天へと昇っていった。
(1976年/20分)
三人姉妹の末娘のベルは、父親の身代わりになって怪獣と暮らすことになる。共に暮らすうちに怪獣の心の優しさを知ったベルは、結婚の申込みを承諾した。すると、魔法がとけて、怪獣は立派な王子の姿に戻った。
(1978年/20分)
仲良しだったゲルダとカイ。しかしある日、物が歪んでうつる鏡の破片が目に入ったカイは、雪の女王に誘われるまま、氷原のかなたへと消えてしまった。カイを探す旅に出たゲルダは、雪の女王の城でカイと再会する。
第32回日本映画技術賞
(1982年/20分)
魔女がくれた種はきれいな花を咲かせ、中から女の子が現れた。女の子は大切に育てられていたが、ある日、カエルにさらわれてしまう。いろいろな旅を経たのち、女の子はツバメの背に乗って、花の天使たちの国へとたどりつく。
第36回東京都教育映画コンクール銀賞